平叙文(へいじょぶん)とは?
平叙文とは「事実をそのまま述べた文」です。その事実には、外的な事実(話し手の外の世界の物理的な事柄)と内的な事実(話し手が感じたり考えたりしたこと)の両方が含まれます。
The earth is round.
(地球は丸い 。)
I don't like natto.
(私は納豆が好きではない。)
平叙文は他の文と比べ「多様な機能を持つ文である」という大きな特徴があると思います。
疑問文とは話し手が何らかの情報を「相手から」求める文です。そこには「相手」が存在するという場が設定されています。
命令文は、何らかの行為を「相手に」要求する文です。ここでも相手が必要です。
感嘆文は相手は不要ですが、感嘆文が伝えようとする意味が「驚いた」、「感動した」などの「感情」とであるという点で非常に限られます。
こうしてみると、平叙文以外はかなり意味内容や「場」が限定されていることがわかります。
平叙文は「事実をそのまま伝える文」ですが、しかし形の上では(これを「形態的には」などと言います)事実をそのまま伝える文でも、内容的には様々な意味を持ち得ます。
"If you don't pay me $ 1 million, I will kidnap your puppy."
( もし百万ドルを払わなかったら、おまえの子犬を誘拐するぞ。)
というのは平叙文の形をしていますが、はっきりとお金を要求している文です。
I was extremely moved by his new book.
( 彼の新しい本にはとても感動した。)
という文は、形は平叙文でも意味は感嘆文に似ています。
平叙文は、「事実をそのまま伝える」ことが主な機能ですが、同時に、他の文が持つ機能も担うことができる最も機能範囲の広い文だと言えます。基本的には「ただ情報をそのまま伝える」ということが中心的な機能ですが、言い方や文脈によっては疑問文や命令文と同じ機能を持つことができるということです。
- 「文の種類」とは?
- 平叙文(へいじょぶん)
- 疑問文
- Yes-No疑問文
- be動詞のYes-No疑問文
- 一般動詞のYes-No疑問文
- 助動詞の文のYes-No疑問文
- 完了形の文のYes-No疑問文
- 否定疑問文
- 付加疑問
- 命令文と勧誘文の付加疑問
- 否定疑問文や付加疑問文への答え
- 疑問詞疑問文
- 疑問詞が主語の場合
- 疑問詞が主語ではない場合
- 間接疑問
- 疑問詞を使った間接疑問
- ifを使った間接疑問
- 命令文
- 感嘆文
- Whatの感嘆文
- Howの感嘆文
- 「祈願文」(きがんぶん)とは
- Mayの祈願文を知ろう!
- Mayの祈願文が使われている有名な歌!
- Mayのない祈願文もあります