Whatの感嘆文とは?

  感嘆文は普通、あることについて大変驚いていたり、悲しんでいたり、喜んでいたりと、何らかの強い感情が話者に起こっている時の表現で、日本語の「なんて~なんだ」というような言い方にあたります。たとえば私たちは日常生活で、他の人に対して驚きの感情を持つことがありますが、仮に(いい意味か悪い意味かは別として)「なんて人なんだ」というような表現を英語にする場合、"What a woman !"や"What a guy !"などということになります。
  Whatを使った感嘆文についてですが、whatはもともと「何」という名詞の意味の他に、「どんな」とか「何の」といった形容詞の意味に使われて、名詞と一緒になり、「どんな本」what bookや「どんなスポーツ」what sportという風に使われるのですが、この名詞との相性の良さが感嘆文でも活かされます。
  感嘆文ではない普通の文、例えば、
  
  She has a very cute dog.
 ( 彼女はとてもかわいい犬を飼ってます。
  
という文を例にとって考えてみると、もし、これを感嘆文にして「なんてかわいい犬なんだ」とするとしましょう。そのとき、感嘆の焦点は「かわいさ」にあるのかもしれませんが、その「かわいさ」を持った「犬」自体を評価して「なんて犬なんだ」という場合にwhatを使えます。
  
  What a cute dog !
  
  しかし元の文にはShe has a cute dog.で「彼女が飼っている」という意味が含まれていますので、その部分を付け加えます。ただ、その部分は意味の上での重要性は小さいので位置が最後になります。
そこで、
  
  What a cute dog [she has] !
    ( 彼女はなんてかわいい犬を飼っているんだ。
  
で完成、ということになります。[  ]内が最後に付け加えた部分ですが、その部分の注意点としては感嘆文の whatは疑問詞ではないので、平叙文の語順(「主語+動詞」の語順)になるということです。
  結局次のような変換が行われたことになります。
  
  She has a very cute dog.  →  What a cute dog she has !
  
公式としては、
  

Whatの感嘆文→ What+a(n)+名詞+主語+動詞 !

ということでしょうか。

 
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