第4文型から第3文型への転換とは
第4文型の多くは、第3文型へ転換することができます。それは、第4文型の「間接目的語」が本来の目的語とは意味が違うために容易に起こることです。
She gave me a sheep.
(彼女は私に一頭の羊をくれました。)
という文は me の位置を変えることで、ほぼ同じ意味の次のような表現に言い換えることができます。
She gave a sheep to me.
me が動詞の直後の位置から、to を伴って文尾へと回りました。このことによって me はもはや「目的語」とは呼ばなくなります。「前置詞+名詞」のカタマリは原則として「文の要素」にはならないからです。
したがって、できあがった、
She gave a sheep to me.
の文型は目的語が sheep だけなので S+V+O の第3文型ということになります。
第4文型から第3文型への転換は、このように、「間接目的語」の位置を変えることによって行いますが、文型の転換に用いる前置詞は今回のように to を伴うものばかりでなく、for を伴うものや、ほんのわずかですが of を伴うものがあります。
「文 型」もくじ
- 文型とは?
- 文型学習の目的
- 文の要素とは
- 修飾語とは
- 文型を決定する一組のSVとは
- 第1文型(S+V)とは
- there is 〜 構文は第1文型
- 第2文型(S+V+C)とは
- 第2文型をとる一般動詞
- 第2文型をとる一般動詞 「〜になる」
- 第2文型をとる一般動詞 「〜に思える」
- 第2文型をとる一般動詞 「〜のままである」
- 文型の多重性
- 第3文型(S+V+O)とは
- 自動詞と他動詞
- 目的語は常に名詞
- 第4文型(S+V+O+O)とは
- 第4文型から第3文型への転換とは
- 第4文型から第3文型への転換 to 型
- 第4文型から第3文型への転換 for 型
- 第4文型から第3文型への転換 of 型
- 第5文型(S+V+O+C)とは
- 第5文型 〜 make 型 〜
- 第5文型 〜 find 型 〜
- 第5文型 〜 see 型 〜
- 第5文型 〜 使役動詞 〜