現在時制  ~時や条件を表す副詞節中での未来形の代用~

   現在時制の中でもかなり重要なポイントです。
  「時や条件を表す副詞節」という表現については節の種類 「副詞節」をご覧ください。
  そこには従属節の一種である「副詞節」が、〔 時 〕、〔理 由〕、〔条 件〕、〔譲 歩〕、〔目 的〕などを表すことが説明されています。
  「時や条件」というのはその用法の中の〔 時 〕と〔条 件〕のことです。
   次の例文を見てください。
 
I will not be at home when you come back in the evening.
(あなたが夜帰宅する時には私は家にいないわよ。)
 
  「だから晩ご飯は自分でなんとかしてね」という状況のつもりなのですが、例文の意味はさておき、you come back のところは、 時間的には未来のことです。しかし、未来であるにもかかわらず when が「時」を表す副詞節として使われているので、will を使ってはいけないのです。
 
(×) I will not be at home when you will come back in the evening. (×)
 
  例文の you come back の come は「現在形」です。主語が you だから形は同じですが「原形」ではありませんので注意してください。次の例文です。
 
He will not go to school if it rains tomorrow.
(もし明日雨が降れば彼は学校に行かないでしょう。)
 
  ここでは if (もしも)は「条件」を表す接続詞となります。ここでは、if が「もしも」という「条件」で用いられているので、未来のことは will は使えず現在形で代用しなければならないのです。
 
(×)He will not go to school if it will rain tomorrow.(×)


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