未来時制 will と be going to の違い
will と be going to はどちらも「未来」を表す表現として「意志未来」と「単純未来」がありますが、両者には大きな違いがあります。
これについては be going to --- の特徴から説明します。
be going to -- の be going という部分は、よく見ると進行形です。ですから be going to -- を使って表わされる未来は「すでに進行中である」という意味を含むのです。
つまり、未来に向かって何らかのことが既に始まっている、あるいは、事実としては始まっていないとしても、話者の気持ちとしてはもう始まっている、という状況で使われるのです。
It's going to rain any time.
という表現は、実際に「雨が降る」ということの兆候が目に見えているという場合に使われます。黒~い雨雲が空を覆っている、というような状況です。
「意志未来」にしても、既にそのことが始まっている、つまり、「前もって考えられていた意志」の場合に使われます。逆に言えば be going to --は「その場で思いついた意志」については使われないという特徴があります。
では、「その場で思いついた意志」はどうするのかと言えば、それは will で表すのです。
"Oh, you don't have any money with you now? OK.I will lend some money to you."
(あら、今お金持ってないの?じゃぁ貸してあげる。)
こういう場合、相手がお金を持っていないことに気づいて「じゃあ、貸してあげる」という「その場で思いついた意志」であるため、be going to -- は不可で、will を用います。
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