進行時制にしない動詞
進行形は「~している」と日本語で訳すので、「~している」という日本語は全て進行形で表せてしまうような勘違いをしてしまいがちです。
例えば「私はテニス部に入っています。」という英語は、「~に属する」という英語belong to ~ を用いて表せますが、
(×)I am belonging to the tennis club.(×)
とはなりません。それは belong という動詞が「~に属している」という「状態」を表す動詞だからです。進行形の基本的な意味は「現在行われている動作」でした。ここでは「動作」という言葉が大変重要で、進行形にできるのは、「歌う」とか「走る」とか「料理する」などの自分の意志で好きな時に始めたり終わらせたり繰り返したりすることができる動詞なのです。「状態」の動詞は進行形にできません。「~に属している」という行為は恣意的に始めたりやめたりは出来ない(部活に入ったりやめたりはできますが少なくとも瞬間的に始めたり、終えたりということはできない)動詞でそういう「状態」の動詞は進行形にできません。したがって先ほどの英文は、
(○)I belong to the tennis club.(○)
で表します。
進行形にしない動詞には次のようなものがあります。
状態を表す動詞
be動詞, resemble(似ている), seem, appear(~のように思われる), have, own(持っている), belong (属している)
など。
知覚動詞
see(見える), hear(聞こえる), smell(臭いがする), taste(味がする)
など。
感情を表す動詞
like, love, hate(憎む), want, desire(望む)
など。気持ちも意志で左右できないものですね。
認識や思考を表す動詞
know, think, understand, consider
などです。
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