現在完了時制の用法
現在完了時制の用法はよく次の4つにまとめられています。
・現在までに行為が完了していることを示す「完了」の用法。
・ 過去の行為の結果が今も残っている「結果」の用法。
・ 現在までの経験を表す「経験」の用法。
・ 現在までの状態の継続を表す「継続」の用法。
・ 過去の行為の結果が今も残っている「結果」の用法。
・ 現在までの経験を表す「経験」の用法。
・ 現在までの状態の継続を表す「継続」の用法。
「完了」と「結果」は区別がつきにくいので「完了・結果」というふうにまとめたり、単に「完了」として「結果」の用法を独立させて考えないという参考書もあります。
また、各用法の区別は文脈によって判断しますが、文脈を作る有力な材料は副詞(句)です。それぞれの用法と相性のよい副詞(句)もがあります。各用法と
完了
現在までにしてしまったこと、起こってしまったこと。
She has already finished her lunch.
(彼女はもう既に昼食を済ませている。)
※「完了」の用法と共に用いられる副詞句
already(もうすでに), just(たった今), recently/lately(最近) yet(疑問文で・・・「もう」、否定文で・・・「まだ」) alreadyが疑問文で用いられると「もう?」という意外な気持ちを表します。
already(もうすでに), just(たった今), recently/lately(最近) yet(疑問文で・・・「もう」、否定文で・・・「まだ」) alreadyが疑問文で用いられると「もう?」という意外な気持ちを表します。
結果
「完了」と区別がつきにくいのですが、過去の行為の結果が現在まで残っているような場合に「結果」の用法と呼ぶことがあります。結果の用法という場合、副詞句を伴わないことが普通です。
He has gone to China.
(彼女は中国に行ってしまった。)
この文は彼女が中国に行った結果がまだ残っている、つまり彼女は今も中国にいったままだ、ということをあらわしています。
経験
日本語で「~したことがある」という時、多くの場合、現在完了を用います。
"I have never been to Mars."
"Me, either."
(「私は火星に行ったことがない。」「私もです。」)
※「経験」の用法と共に用いられる副詞句
never(一度も~ない), ever(否定文・疑問文で・・・これまでに), before(以前に),once(一度), twice(二度),three times(三度), ---- times(----回)
never(一度も~ない), ever(否定文・疑問文で・・・これまでに), before(以前に),once(一度), twice(二度),three times(三度), ---- times(----回)
継続
なにかの状態が現在まで続いているというときに現在完了を使ってあらわすことができます。
She has been sick for three years.
(彼女は3年間病気です。)
※「継続」の用法と共に用いられる副詞句
for~(~の間[期間]), since ~(~以来[起点]), How long ~ ?(どれくらいの間)
for~(~の間[期間]), since ~(~以来[起点]), How long ~ ?(どれくらいの間)
「時制」もくじ
- 時制とは
- 時制の種類
- 時制の難しさ (1)
- 時制の難しさ (2)
- 現在時制 ~基本形~
- 現在時制 ~3単現の s の付け方~
- 現在時制の用法
- 「未来」を表す現在時制とは
- 「未来」を表す現在時制 ~予定~
- 現在時制 ~時や条件を表す副詞節中での未来形の代用~
- 時や条件を表す副詞節を導く接続詞の種類
- 現在形 「時や条件の副詞節中での未来形の代用」と間違えやすい if と when
- 過去時制 ~基本形~
- 過去時制の用法
- 未来時制
- 未来時制 will と be going to の違い
- 進行時制
- 現在分詞 ~ ing の付け方 ~
- 現在進行時制
- 進行時制にしない動詞
- 「動作」か「状態」かは文脈次第
- 過去進行時制
- 未来進行時制
- 完了時制
- 現在完了時制
- 現在完了時制の用法
- 過去完了時制
- 過去完了時制 ~大過去の用法~
- 未来完了時制
- 未来完了時制の用法
- 完了進行時制
- 完了進行時制の用法