過去完了時制
過去完了時制の形は次のようになります。
主語 | 形 | 例文 |
全ての主語 | S + had + 過去分詞 | He had eaten lunch when she came. |
※否定文は S + had + not + 過去分詞
というふうに hadの後ろに not をつけます。
※疑問文は Had + S + 過去分詞 というふうに、主語の前にhadを置きます。
過去完了時制の用法
過去完了時制が用いられるためにはまず「過去のある時点」という状況設定が必要です。過去完了時制はその「過去のある時点」までの完了・結果・経験・継続を表します。また、それらとは異質な用法として、2つの過去の出来事の順序を明確にするための「大過去(だいかこ)」という用法があります。
・ 過去のある時点まで、それ以前の行為の結果が残っている「結果」の用法。
・ 過去のある時点までの経験を表す「経験」の用法。
・ 過去のある時点までの状態の継続を表す「継続」の用法。
・ 2つの過去の出来事の順序を明確にするための「大過去」の用法。
完了
過去のある時点までにしてしまったこと、起こってしまったこと。
She had already finished her supper when her husband came home.
(夫が帰宅した時、彼女はもう既に夕食を済ませていた。)
結果
過去のある時点まで、それ以前の行為の結果が残っていることを表します。
He had gone to China when she visited his house to propose .
(彼女がプロポーズしようと彼の家に行ったとき、彼は中国に行ってしまっていた。)
経験
過去のある時までの経験を表します。
"I had never been to Mars until then."
"Me, either."
(「私はその時まで火星に行ったことがなかった。」「私もです。」)
継続
なにかの状態が過去のある時点まで続いていることを表します。
She had been sick for three years when she met him for the first time.
(彼女が初めて彼に会ったとき、彼女は3年間ずっと病気であった。)
過去完了時制にはこの他に「大過去の用法」がありますが、これは通常の過去完了の用法とは区別すべきものです。
- 時制とは
- 時制の種類
- 時制の難しさ (1)
- 時制の難しさ (2)
- 現在時制 ~基本形~
- 現在時制 ~3単現の s の付け方~
- 現在時制の用法
- 「未来」を表す現在時制とは
- 「未来」を表す現在時制 ~予定~
- 現在時制 ~時や条件を表す副詞節中での未来形の代用~
- 時や条件を表す副詞節を導く接続詞の種類
- 現在形 「時や条件の副詞節中での未来形の代用」と間違えやすい if と when
- 過去時制 ~基本形~
- 過去時制の用法
- 未来時制
- 未来時制 will と be going to の違い
- 進行時制
- 現在分詞 ~ ing の付け方 ~
- 現在進行時制
- 進行時制にしない動詞
- 「動作」か「状態」かは文脈次第
- 過去進行時制
- 未来進行時制
- 完了時制
- 現在完了時制
- 現在完了時制の用法
- 過去完了時制
- 過去完了時制 ~大過去の用法~
- 未来完了時制
- 未来完了時制の用法
- 完了進行時制
- 完了進行時制の用法