助動詞 might の用法

 might は may の過去形ですが、単独で「〜かもしれなかった」とか「〜してもよかった」というような意味にはならないので注意が必要です。

時制の一致

   could の場合と同じように時制の一致で might が使われます。  He said, "She may be sick."
   (「彼女は病気がかもしれない」と彼は言った。)
  
  をセリフの記号をとりはずして書き直すと次のようになります。     He said that she might be sick.
   (「彼女は病気がかもしれない」と彼は言った。)
   2つの文は直接セリフを使って表現するか(これを「直接話法」といいます)、セリフを間接的に言い換えて(これを「間接話法」といいます)表現するかの違いしかありませんが、間接的に表現する方は主節の動詞の said が過去形であるという影響を受けて might になっています。
  might は時制の一致でその形をとっているだけで「〜かもしれない」という意味は変わっていません。

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