助動詞 may の慣用表現

may well 原形
「〜するのも当然だ。」「〜するのももっともだ」

may の「〜かもしれない」という「可能性」に関する意味に、副詞の well「十分に」という意味が加わって、熟語の扱いとなっています。
  
As you may well be aware, a meteor hit our office yesterday.
当然お気づきのように、隕石が昨日事務所に落ちてきました。)
  

may as well --- (他にすることがないので)「〜してもいい」、「〜した方がいい」

  「〜した方がいい」というのは had better + 原形 という表現であらわされますが、may as well --- とは意味合いが全然違います。had better --- 「〜しなさい。さもないと何か不利益が起こりますよ」という上から目線の表現であるのに対し、may as well --- は、「他にすることがなければ」とか「しないよりは」という前提で「〜してもいいんじゃない?」という意味あいで使われる消極的勧めです。
 
If there is nothing more to do, we may as well go to bed.
もう他に何もすることがなければ、寝た方がいいかな。)
 

may as well --- as 〜  「〜するくらいなら --- する方がましだ」

may as well --- に比較の対象がつく表現です。よく参考書では次のような例文が示されます。
 
You might as well throw away your money as lend it to him.
彼に貸すくらいならお金を捨てた方がましだ。)
 
might になっていますが、これは実際にお金を捨てるという可能性はあまりないと考えれるため may よりも仮定性が強いためです。
  ただ、この may as well --- as 〜 (または might as well --- as 〜) 表現ですが、実際に google で検索してみると、後半の as を伴う表現は私の数十分の検索結果では見当たりませんでした。
 もしかしたら後半の as まで使うことは実際はほとんどないのかも知れません。

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