受動態の作り方(疑問文)

疑問詞が主語の疑問文

  たとえば、
 
だれがその豚を襲ったのですか。 )
 
という日本語を英語にしてみましょう。
 
「疑問詞疑問文」のページで触れましたが、

疑問詞が主語である疑問文の語順は「疑問詞+動詞」である

ので、この文は
 
  Who attacked the pig?
 
となります。
 この文は Who が主語、attacked が動詞、the pig が目的語です。
さて、これからこの文を受動態にしますが、一度にすると少し複雑ですので、ひとつひとつ段階を踏んでやってみましょう。
 まず、Who という疑問詞を、まるで「人名」であるかのように扱って受動態の文にしてみます。
 
  the pig was attacked by who
 
となります。これは正しい文ではありません。「作りかけ」の文です。これを正しい文にするために、まず、疑問詞を文頭に出しましょう。
 なぜなら、この受動態の文の意味は、
 
  (豚は誰に攻撃されたのですか )
 
という疑問詞疑問文だからです。
 
  Who the pig was attacked by
 
 となりましたが、これでもまだ完成ではありません。この文では「豚」、つまり疑問詞以外が主語なので、疑問詞の後は Yes-No 疑問文の語順です。
 
 つまり主語の前に be 動詞を出す。
 
  Who was the pig attacked by?
 
でようやく完成です。
ただ、この文にはもう一つバリエーションがあります。それは by と who の意味的なつながりが強い(「誰によって」だから)ので、Who の前に by を出す形です。その場合、By で文が始まるわけですが、By という前置詞の後に置く時の who は whom でなければなりません。
で、結局、
 
  By whom was the pig attacked?
 
となります。
 以上の2通りの受動態ができるというわけです。

 

「受動態」もくじ