(2)意味上の主語を明示する場合
文の主語と動名詞の意味上の主語が異なる場合に、動名詞の意味上の主語を動名詞の前に置きます。
動名詞が文の主語の場合
文の主語になっている動名詞に意味上の主語を付け加える時には「所有格」を用います。
His coming here so early surprised us all.
(彼がここにそんなに早く来たことは我々をみな驚かせた。)
Yuji's rejecting our plan was a great disappointment to us.
(ユウジが我々の計画を受け入れなかったことは我々を大いに落胆させた。)
動名詞が動詞や前置詞の目的語の場合
例えば以下のような文で、
She insisted on going there alone.
(彼女はそこへ一人で行くと言い張った。)
insist on --ing 「--することを主張する、言い張る」
という表現が使われていますが、on の後にはすぐ goingが来ています。こういう場合にはgoingの意味上の主語は文の主語の She と同じです。
しかし、going の意味上の主語を変えることができます。
その場合、意味上の主語に代名詞を使うなら「所有格」か「目的格」を用います。
She insisted on my going there alone.(所有格)
(彼女は私がそこへ一人で行くべきだと言って譲らなかった。)
She insisted on me going there alone.(目的格)
くだけた表現では me の方が普通と言われています。
なお、意味上の主語が代名詞ではなく普通の名詞の場合は、その名詞をそのまま使うということが普通です。人名であれば所有格も可能です。
I'm sorry for my dog shitting in your flower garden.
(私の犬があなたの花壇にウンチをしてすみません。)
※ my dog's よりも my dog の方が普通。
I'm sorry for Taro('s) shitting in your flower garden.
(タローがあなたの花壇にウンチをしてすみません。)
※「タロー」は犬の名前、ということにしておきましょう。
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