動名詞の完了形(1)
「動名詞の形」のところでも触れましたが、動名詞にも完了形が存在します。それは having + 過去分詞という形で表されます。その用法には2通りがあります。
時間が古いことを表す完了形動名詞
動名詞の完了形を説明する例文に使われる表現に、be proud (〜を誇りに思っている)という表現があります。
この proud という言葉には2通りの使い方があり、1つは、
S is proud that S' + V'
という言い方であり、もう一つは、
S is proud of (S')'--ing
という言い方です。
言い方は違うのですが2つは同じ内容を表すことができます。
例えば、「私は日本に住んでいることを誇りにしている。」という言い方をこの2つの言い方で表すと、1つは、
I am proud that I live in Japan.
ということになり、もう一つは、
I am proud of living in Japan.
となります。あとの文ではlivingの意味上の主語は文の主語と同じなので me [my]は書かれていません。
そこで、この文を少し変更して、
「私はその時日本に住んでいたことを誇りにしている。」としましょう。
すると一つは、
I am proud that I lived in Japan then.
となります。「住んでいた」という部分が過去形で表されるわけですね。そして同じことをもう一つの表現であらわすこととします。そのとき問題なのは、 of の後に持ってくる -ing をどうするか、ということです。I am proud that I live in Japan.の時には、of living にすればよかったのですが、lived はどうするのか。まさか、lived + ing で livedingというわけにはいきません。
そこで登場するのが完了形の動名詞です。動名詞をそのまま使ったのでは時間が古いこと(ここでは過去形)を表せないので、代わりに動名詞を完了形にして用いるのです。
I am proud of having lived in Japan then.
これが完了形の動名詞の用法の一つです。
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