動名詞の慣用表現(2)

Would you mind - ing? ( 〜 していただけませんか)

Would you mind opening the window?
(窓を開けていただけませんか)
 
  この表現は注意が必要です。というのが mind のもともとの意味が「〜を嫌がる」という意味だからです。したがって、この英文を直訳すると、「あなたは窓を開けることを嫌がりますか」ということになります。そこで答え方が大切になってきます。「窓を開けていただけませんか」とこの言い方で依頼を受けた場合に、「いいですよ〜」という返事は英語では「嫌がっていないよ〜」という形にしなければいけません。そこで「いいですよ〜」は
Not at all.
(全然嫌がってないよ〜)とか、
Certainly not.
(もちろんイヤではありません)
というような形にしなければならないのです。
「いいですよ」の意味でもしも
Yes, of course.
と答えてしまうと、「もちろん、イヤだよ〜」ということになって、窓なんか開けないよ〜、という意味になるので要注意です。
 

feel like - ing (〜 したい気がする)

I feel like dancing now.
(なんだか踊りたいような気がする〜。)
 
  「〜したい」という欲望はいろんな対象についていろんなレベルで誰しも抱くものですが、この feel like 〜 ing は、今それをしたいような気分であって、それをしたら楽しいだろうなぁとと思えるような感じの欲望です。
 

be worth - ing (〜 する価値がある)

The movie is worth seeing in the theaters.
(その映画は映画館に行って見る価値があるよ。)
 
  この worth という単語ですが、「〜する価値がある」という意味で、形容詞のように感じられますが、辞書では「前置詞」と分類しているものが多いと思います。前置詞ということは後ろに名詞が来るということです。〜ingは「動名詞」という名詞の一種ですが、普通の名詞もとれます。
 
The movie is worth the ticket price.
(その映画はチケット代の価値はある。)
 

on - ing (〜 するとすぐ)


On seeing me, she exclaimed,"What a handsome man you are!"
(私を見たとたん彼女は「なんという美男子!」と大きな声で言った。)
 
  こんなふうに言われることが私の夢です・・・・・。
というのは置いといて、 on 〜 という言葉はよく「〜の上に」と訳されますが根本的には「接触」を意味します。ですから、
 
There is a fly on the ceiling.
(天井に蝿がとまっている。)
 
という場合にも on が使えます。 この構文では seeing me という出来事と she exclaimed という出来事が「時間的に接触」している、と考えられます。  

in - ing (〜 する時には)

In crossing that street, you have to be very about deer.
(その通りを渡る時には、鹿に注意しなければなりません。)
 
  in のイメージは「〜の中に」という日本語で表せるイメージそのままでいいと思います。普通は「場所」に関わるイメージなのかもしれませんが、この構文では場所ではなく『「(時)」の中に』というイメージです。例文では 「cross している最中に」という感じでしょうか。  

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