不定詞の意味上の主語

漠然と人々を表す場合

 たとえば、いくら宇宙技術が発達して宇宙遊泳が不可能ではない時代であるとしても、
 
火星まで泳ぐことは難しい。
 
と言えると思いますが、これを英語にすると、
 
It would be difficult to spacewalk to Mars.
  
とでもなるのだろうと思います。この場合、不定詞の to spacewalk (spacewalk はこの文では動詞です。)の意味上の主語は誰かというと、誰かを特定しているわけではありません。誰か特定の人が火星まで spacewalk することが難しいのではなく、誰にとっても難しいのです。
 このような場合には意味上の主語は特に示されません。つまり、漠然と人々を意味し、特に示す必要がない場合は示されないのです。
 

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