不定詞の意味上の主語
意味上の主語が of で表される場合
(猿にはその本を読むのは難しい。)
は、
It is difficult for a monkey to read the book.
でした。
この文では for 〜 で意味上の主語を表していました。一方で、
(私を助けてくれるなんて彼は親切でした。)
という文を英語で表すと、その一つの表現は
It was kind of him to help me.
となります。ここでは、to help の意味上の主語が of him で表されています。
これはなぜでしょうか。
答えは、kind という言葉にあります。この kind は、He is kind. という風に He is の後に置くことができることばで、言い換えると、「彼の性質」をあらわしています。
このように「人の性質」を表す言葉が来るときは、「It is 〜 to 不定詞」の形は、
It is 人の性質 of --- to 不定詞.
となるのです。
では、
It is difficult for a monkey to read the book.
の difficult は何の性質だったのかというと、これは A mokey is difficult ではなく、To read the book is difficult.ということですから、「行為の性質」ということになるのです。
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