分 詞の用法

限定用法(前置用法と後置用法)

  「限定用法」とは何かというと、名詞に体を寄せるようにくっついてその名詞を修飾する用法です。これを分詞ではなく、形容詞で説明します。たとえば、
 
  a fat mouse
  (太ったネズミ )
 
 という表現の fat は mouse に直接くっついてマウスを修飾しています。このような修飾の仕方が限定用法です。
「名詞に体を寄せるようにくっついて」と書きましたが、その「くっつき方」には2通りあります。それは、名詞の「前」と「後」です。
 
  a fat mouse
 
 は名詞の前に fat があります。これは「前置修飾」といいます。それに対して、
 
  a basket full of apples
 
では、full という形容詞が basket の後ろにあります。これは「後置修飾」といいます。
 
 さて、問題です。前置修飾と後置修飾はどういうルールによって決まるのでしょうか。
それは「単語の数」です。
 どういうことかと言うと、

形容詞単独の場合は「前置修飾」であり、形容詞が関連する言葉を伴うとき「後置修飾」になる。

というルールです。

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