as if の仮定法
as if 〜 は「まるで〜」のように、という意味ですが、これもまた仮定法を用いる代表的な表現です。この表現も S + wish と同じで、現在のことについて述べる場合には「仮定法過去」を用い、過去のことについて述べる場合には「仮定法過去完了」を用います。
He speaks Chinese as if he were a native Chinese.
(彼はまるで生まれつきの中国人であるかのように中国語を話す。)
今彼が中国人であるかのように話す。ということなので he is ではなく he were を用います。「まるで〜だったかのように」であれば、仮定法過去完了を用います。
たとえば、中国に昔、文化大革命という大変社会が混乱した時代がありましたが、そのことについて、まるで当時、(実際にいなかったことがはっきりしていて)まるでその時代の中国にいたかのように話す人がいるとしたら、
I talks as if he had been in China then.
(彼はまるで、その時中国にいたかのように話す。)
と表せます。「彼がいたかのように」という時間は、話の中では「過去」のことなのですが、これが事実とは違うことなので、were ではなく過去完了を用います。
「仮定法」もくじ
- 仮定法とは?
- 仮定法と直説法
- 仮定法過去
- 仮定法過去完了
- 仮定法過去と過去完了
- wish の仮定法
- as if の仮定法
- if の省略
- if 以外の条件
- 不定詞
- 分詞構文
- 前置詞(句)
- 主語・副詞句
- otherwise
- 仮定法を用いる慣用表現