if 以外の条件
前置詞(句)が if 節の代わり
仮定法の if 節の代わりをする前置詞の代表は、without 〜 「もし〜がなければ」、と with 〜 「もし〜があれば」です。ちょっと奇妙な感じがしますが、but for 〜 という前置詞句も without 〜と同じで、「もし〜がなければ」という意味になります。
Without the coach's advice, he could not have won the race.
(コーチの助言がなかったら、彼はそのレースに勝てなかっただろう。)
この文では、Without を But for にしても同じです。
With more time, we could carry out the plan.
(もっと時間があれば、計画を実行できるのだが。)
今ある計画を実行したいのですが、時間がないという現実のために実行できない、という悔しさが感じられるような文です。
なお、「もし〜がなければ」は、慣用表現である、
If it were not for 〜, Were it not for 〜
(もし、(今)〜がなければ)
や、その過去完了形バージョンである、
If it had not been for 〜, Had it not been for 〜
(もし、(そのとき)〜がなかったならば)
でも表されます。Were it not for 〜と Had it not been for 〜は if の省略によって出来ている表現です。
「仮定法」もくじ
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