if 以外の条件
主語・副詞句が if 節の代わり
A true friend would not have done such a thing.
(本当の友人ならそんなことをしなかっただろうに。)
この文には if はないのですが、would not have done が仮定法過去完了の主節の形であるので、その部分からこの話が「もしも」を前提としているということを感じとるべきなのです。would not have done 以外には A true friend しかないので、そこに仮定(「もしも」)の意味が込められている、ということです。
この文は、ではどのような状況があって発せられたのかというと、ある人が、ある人に対して友人らしくない振る舞いをしたという状況があって、そのある人の行動に対して非難しているというわけなのです。だから if を使うとすると、
If he were a true friend, he would not have done such a thing.
ということになります。
この文は A true friend という主語に if の意味が結果として込められているという文でしたが、副詞句が if の役割を担っているような場合も多くあります。
In France, you would not be fired.
(フランスだったら、君はクビになっていないだろう。)
In the Edo period, you would have been sentenced to death.
(江戸時代だったら、君は死刑判決を受けていただろう。)
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