不定詞と動名詞

   動名詞も不定詞も動詞を名詞に変え「〜すること」という意味で使うことができます。したがって、どちらも文の主語になることができますが、少しだけ使い方が異なる感じがします。動名詞の場合は、主語になっている動作が「一般的なものを指す」ことが多く、不定詞は特定なもの、個別的なものが多いということです。 ただし、その区別は明確なものではなく、あくまでも「そういう傾向がある」という程度です。  
    例えば、
「野球をすることは楽しい」
という日本語を英語にするときには、
  Playing baseball is fun.
とすることの方が多いと思われます。  これは、
  To play baseball is fun.
としても間違っているわけではありませんが、内容が用例としては少ないだろうということです。ちなみに、Googleの検索機能で上記2つの文の件数を比較したところ、
Playing baseball is fun.は62200件ヒットしましたが、To play baseball is funの方は24300件のヒットでした。
  また形式主語のItに代わるのは不定詞の方が圧倒的に多いと感じられます。これは、もともと主部が長い場合に形式主語に代わり易いということから考えると、特定のことを言おうとすると主語が長くなる傾向になり、そのために to不定詞で置き換わることが多いということになるためではないでしょうか。
  「彼に真実を伝えることが重要だ。」
   It is important to tell him the truth
.   この文で to tell him the truth という特定のことを、telling him the truth というのはちょっと抵抗を感じます。

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