強調・倒置(トップ)

18. 強調・倒置

この単元の作成メモ
強調の種類
  文の中で、何かを強く訴えたいという時にその部分を強調する、というのが「強調」という手法ですが、それにはいくつかの方法があり、その方法を理解することが大きなポイントです。まず最もはっきりしているのが、「強調構文」と呼ばれるもので、これは、
It is 〜 that ・・・
という表現で、〜の部分に強調したい部分を配置するという構文です。
(例)
I saw the woman in the post office.
(私は郵便局でその女性に会った。)

という文の in the post office を強調します。
It was in the post office that I saw the woman.
(私がその女性に会ったのは郵便局でした。)

  その他には、「否定の副詞」を強調するために、それを文頭に出す場合があります。この時、その後の部分が規則的に、Yes/No疑問文の語順になります。
(例)
I have never seen a ghost.
(私はお化けをみたことがありません。)

の never を強調すると、
Never have I seen a ghost.
となります。
Never の意味を強調したいためにこれを文頭に置き、否定の副詞である never が文頭に来たので、その後につづく 部分 have I seen a ghost が Yes/No 疑問文の語順になっています。
倒置
否定語を文頭に出す時にも起こりましたが、「主語+動詞」という普通の語順でないような語順のことを「倒置」と呼んだりします。
しかし、「普通の語順でない」ということにも種類があって、代表的な「倒置」のパターンは2つです。
一つは「否定の副詞」が文頭に来る場合に起こりましたが、
「強めたい語句」+ 「Yes/No 疑問文」
という語順。
もう一つは、
「強めたい語句」+「V+S」
という語順です。これは「場所を表す副詞」が、強調のために文頭に来る場合に起こります。
(例)
The boy came in.
(その少年が入ってきた。)

どこに入ってきたのかは不明ですが、in が「中に」という副詞です。
この文で in が文頭に来る場合があります。それはやはり in という意味を強調したいということであると考えられますが、in が文頭に来るとその後が V+S という語順になります。ここでは Yes/No 疑問文の語順ではないことに注意してください。
In came the boy.
他の例、
In the corner of the room stood a man with an axe.
(部屋の隅に斧を持った男が立っていた。)

おもしろいですね。