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否定(トップ)

16. 否定

この単元の作成メモ
not, never,no のはたらき
  not は簡単そうな言葉ですが、場合によって は簡単でなくなる時があります。たとえば、
   I do not like him because he is in jail.
というような文がそれです。
なぜこの文が簡単でないかというと、この文には2通りの解釈が可能だからです。
   一つは、
「彼が牢屋に入っているから彼のことが好きではない」
という解釈と、もうひとつは、
「彼が牢屋に入っているから好き、というわけではない。(他の理由で好き)」
という解釈です。
なぜこのようなことが起こるのか、ということがポイントですが、それは not の否定の範囲に関わることなのです。詳細は後のページで解説します。
準否定
  「ほとんど〜ない」、「めったに〜ない」という否定を「準否定」と呼びます。
  準否定の語には、
   程度をあらわす・・・hardly, scarcely (ほとんど〜ない) 
   頻度をあらわす・・・rarely, seldom (めったに〜ない)
全体否定と部分否定
  「全く〜ない」とか「誰も〜ない」とか、「どれも〜ない」というように全てを 否定する場合にそれを「全体否定」あるいは「全否定」と呼びます。
それに対して「全てが〜なわけではない」「皆が〜とは限らない」というふうに、「全てが否定されているわけではない」という否定の仕方を「部分否定」と呼びます。
意味における両者の区別をしっかりつけることと、その意味を正確に訳出することがポイントです。
否定語のない否定表現
  「too 〜 to --- の構文」などと言いますが、わかりやすい否定語である not や never を含まない否定の表現がいくつかあります。それらを覚えることがポイントです。