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不定詞(トップ)

9. 不定詞

この単元の作成メモ
不定詞とは
  不定詞には「to+動詞の原形」という形をとる「to不定詞」と 呼ばれるものと、「動詞の原形」という形をとる「原形不定詞」というものがあります。
 
to不定詞の用法
  to不定詞には「名詞的用法」と「形容詞的用法」と「副詞的用法」があります。
 
名詞的用法
  名詞的用法は、動名詞に似ています。それは動詞を「〜すること」という具合に名詞として使いたい場合に使うという点です。名詞ですから、文中で主語、動詞の目的語、補語になりますが、動名詞と大きく違う点として、不定詞は前置詞の目的語にはならないということが挙げられます。
    My ten-year-old brother is interested in reading economic magazines.(○)
  私の10歳の弟は経済誌を読むことに興味がある。
これを以下のように言うことはできません。
    My ten-year-old brother is interested in to read economic magazines.(×)
動名詞と不定詞の共通点と相違点を理解することは大きなポイントです。
 
形容詞的用法
  形容詞的用法とは名詞の後ろに不定詞が続き、その名詞を修飾するという用法を言います。
  
    I have some emails to read.
  私には読まなければならないメールがいくつかあります。
 
不定詞が名詞を修飾するとき、その形容詞としての意味はいくつかに限定されます。代表的なものとしては、「〜すべき」、「〜しなければならない」というものが挙げられます。
 
副詞的用法
  「副詞」というのはいつもややこしいのですが、不定詞の副詞的用法も、意味がいくつかあって注意が必要です。
  「〜するために」(目的)、「〜して(嬉しい)」(感情 の原因)、「〜するとは」(判断の根拠)、「・・・して〜した」(結果)、が 代表的な副詞的用法の意味です。
 
不定詞の重要構文
    He was too busy to make a plan to rob the bank. 
彼は忙しすぎて銀行強盗の計画をたてることができなかった。
 
too 〜 to ・・・「〜すぎて・・・できない」、 「・・・するには〜すぎる」など、不定詞を用いた重要構文がいくつかあります。
 
完了不定詞
  to + have + p.p.(過去分詞)を「完了不定詞」といいます。
  完了不定詞は、文中で中心となっている時間(文の動詞で表されます) よりも、時間が古い、か、その時間を基準とした「完了時制」の意味を表すために用いられます。
 
原形不定詞
  原形不定詞は、文の中心的動詞が「知覚動詞」と「使役動詞」という、特殊な動詞の場合に用いられます。知覚動詞とは、see, hear,feel(肌で感じる)などの五感を使って何かを認識することを示す動詞です。使役動詞とは「〜させる」という意味を持つ動詞ですが、原形不定詞を伴うものは、make, have, let の3つが代表的なものです。
     I saw him enter the room.(知覚動詞 see)
      (私は彼が部屋に入るのを見た。)
 
    My dog made me walk him.(使役動詞 make)
      (私の犬が私に彼を散歩させた。)
 
  文を理解するためには単語がわからなければいけませんが、不定詞のような、語と語がどう意味的につながっているかというような機能を持つ表現に精通すると、英語を非常に正確に理解できるようになりますので、ぜひマスターしてもらいたいものです。