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分  詞(トップ)

10. 分詞

この単元の作成メモ
分詞とは
  分詞とは「現在分詞(〜ing形)」と「過去分詞」の2つを指しています。 ですから、分詞という用語についてはそのどちらにも当てはまることが多いので 注意が必要です。
分詞の用法
  「現在分詞」はすでに「時制」の単元の進行形で登場しました。「過去分詞」も 「時制」の「完了時制」のところや、「受動態」で登場しました。
  で、「分詞」という単元では上記以外の分詞の用法を扱い ますが、それは(1)「形容詞」として、(2)「分詞構文」として、という2つの 用法に集約されます。
形容詞としての分詞の用法
  「形容詞」とは名詞を修飾する働きの言葉です。現在分詞も過去分詞も形容詞として 名詞を修飾できます。
現在分詞の形容詞的用法
  基本的に「〜している」という意味で名詞を修飾します。
a running boy
走っている少年)
a boy running in the park
公園を走っている少年)
  
過去分詞の形容詞的用法
基本的に「〜されている」という受動の意味で名詞を修飾します。
a broken window
割られた窓)
a window broken by my mother
母によって割られた窓)

    基本を説明するために、現在分詞は「〜している」、過去分詞 は「〜されている」という簡単な説明をしていますが、この単元も、他の 単元と同様、「日本語の訳」に頼っていては理解ができない部分が 多く、そこが日本語話者にとっては越えるべき大きな壁になりますから、 詳しいことについては、訳に頼ることのないようにしてください。
形容詞の位置
  分詞が単独で名詞を修飾する場合には、その名詞の前に 置きます。単独と「分詞に意味的に関連した他の語句を伴わなず一語で」 というくらいの意味です。
a running boy
走っている少年)
a broken window
割られた窓)
  分詞が、その分詞に関連した別の語句を伴っている場合、その 名詞の後ろに置きます。これを高知、じゃなく後置修飾といいます。
a boy running in the park
公園を走っている少年)
a window broken by my mother
母によって割られた窓)
分詞構文
  1つの文の中に2つ以上の節があるとき、意味的に 付属的な節を分詞を使って簡略化する場合があり、その簡略化された 部分を「分詞構文」と呼びます。例えば、次のような文、
When I entered the room, I saw someone eating my lunch.
部屋に入ると誰かが私の昼食を食べているの見た。
 
  という文では、when ----の節が 付属的な節(従属節)になります。なぜかというと、文全体で言いたい ことは多分、誰かが食べていた、という方でしょうから。
  で、when 節を分詞構文にすると、こうなります。
Entering the room, I saw someone eating my lunch.
 
I saw 以下の主節は何の変化も受けていません。
分詞構文は、基本的に節を簡略化するものです。
 
  「動名詞」は動詞が名詞の働きをし、「不定詞」は動詞が名詞、形容詞 、副詞の働きをし、「分詞」は動詞が形容詞の働きをするもの、という風に まとめることができます。(分詞には分詞構文というものもありますが。)ただ、動名詞や不定詞と比べてやや難しいのは 「日本語の訳」で考えると間違えやすい、ということです。
  分詞が理解できない、という生徒はほとんどの場合、この「日本語の 桎梏(しっこく)」から抜け切れていません。
用法についてしっかりと理解し、後は慣れていってください。