不定詞の基本形

不定詞の否定

  ある意見なり考えなりを表現するとき、不定詞のみを否定したくなる場合があります。
  
  たとえば、人にはいろんなタイプがありますが、まわりの誰もがその人のことを好きになってしまうというような人物がいます。その人物のことを表すのに、
  
彼女のことを好きにならないことは難しい。
 
 と言うとします。それを英語で表すと、
 
It is difficult not to like her. 
 
となります。これは 形式主語の It の文です。形式主語の It は真主語として to 不定詞をとることができますが、それを否定した「〜しないこと」という意味の真主語もとることができるのです。その場合、to の前に not を置くことで不定詞の意味を否定します。
 
 この不定詞の否定には無数のパターンがあり得ますが、他のわかりやすい例として、たとえば、
 
I told him to go there alone. 
私は彼にそこへ一人で行くように言った。) 
 
という文から、 
 
私は彼にそこへ一人で行かないように言った。
 
という文を作るとします。「〜するように言った」の部分は否定してはおらず、「そこへ一人で行くこと」を否定しているので、to の前に not を置いて、
 
I told him not to go there alone. 
 
とします。

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