主節と従属節、等位節

   「節」とは、文中でまとまった意味を成す単位で、「主語+動詞」を含むものです。「節」の種類ですが、文中の他の節との関係を基準に分けた、
  
  「主節」・「従属節」・「等位節」
  
という分け方があります。
  
 また、従属節については、その役割を品詞的に分類して、
  
「名詞節」・「形容詞節」・「副詞節」
  
の3つに分けます。

主節

主節とは、文中に2組以上のS+Vがある時(節が2つ以上ある時)、中心となるS+Vのことを指します。次の文では下線部が主節です。
  
When she looked back, she saw a giant pand following her. (彼女が振り返ると、巨大なパンダが彼女の後を付いてきていた。)
  

従属節(従節)

従属節(「従節」とも言います)は、主節と逆で、文中に2組以上のS+Vがある時、中心ではない方のS+Vのことを指します。従属節の働きは主節全体や主節の一部を修飾したり、主節の主語や補語になったりすることです。
  
When she looked back, she saw a giant pand following her. (彼女が振り返ると、巨大なパンダが彼女の後を付いてきていた。)  
〔この節は、いつ彼女がパンダを見たかを述べているので、sawを修飾し、副詞の働きをしている。〕
  
I don't know where she lives. (私は彼女がどこに住んでいるかをしらない。)
〔この節はknowの目的語である。目的語は常に名詞で、名詞の働きをしている。〕
  
  なお、従属節(従節)が主節とどう関わっているかということは文の意味を理解するうえで大変重要なのですが、主節との関わり方によって従属節を、
 
①名詞節
 
②形容詞節
 
③副詞節
 
の3つに分類して考えることは、正しい英語の理解には極めて有効です。
  この3つの分類の仕方は「英語理解の鍵となる3品詞」と同じです。

等位節

「主節」と「従属節」は「主」と「従」の関係にあり、「主節」に対して「従属節」は主節を修飾する役割であったり、あるいは主節の一部を成すという役割でした。ところが、andやbut,or,so,といった接続詞で節と節がつながっている場合にはそれぞれの節を「主」や「従」の関係とはみなしません。この場合はどちらも「等位節」と呼びます。
  
The dog entered the garden and the cat went away.
(犬が庭に入り、猫が出ていった。)

 

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