句と節とは

   文を構成するもののうち、意味を成すものの最小単位は「語」です。その「語」 がいくつか集まって、まとまった意味(「意味のカタマリ」)になる時、そのまとまりを「句」や「節」 と言います。まとまった意味(「意味のカタマリ」)とは、一つの品詞の働き、をするということです。そして「句」や「節」が集まって文ができます。
  「句」と「節」の違いですが、「句」には「主語+動詞」がなく、「節」には「主語+動詞」があります。
  整理すると以下のようになります。

    句    
二語以上がまとまって一つの品詞の働きをするもののうち、主語と動詞がないもの。
 
    節    
二語以上がまとまって一つの品詞の働きをするもののうち、主語と動詞を含むもの。
 

   たとえば、
  
  His father is a famous car racer.
 
   ( 彼の父は有名な自動車レーサーです。)
 
という文においては、[ His father ]という二語が「彼の父」という意味のカタマリを作っています。これが「句」か「節」かと言えば、これには「主語と動詞」が含まれていないので、「句」となります。
 同様に、[ a famous car racer ]も「有名な(一人の)自動車レーサー」という意味のカタマリを作っていますが、これも、その中に「主語と動詞」が入っていないので、「句」となります。
  それでは次のような文ではどうでしょうか。
 
  Everyone knows that his father is a famous car racer.
 
 この文では、
   
   that his father is a famouse car racer
 
の中に、[ his father ] という主語と、[ is ] という動詞が含まれているので、この部分は「節」ということになります。 この「節」が「彼の父親が有名な自動車レーサーであること」という意味のカタマリを作って、文全体の「目的語」の役割をしているのです。
  句や節は「一つの品詞」のように働いて、文中で様々な役割を果たすことができますが、中でも大切な働きは「英語理解の鍵となる3品詞」の働き、すなわち「名詞」「形容詞」「副詞」の働きです。

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