仮定法過去完了
「仮定法過去」が現在の事実に反することや、これから起こりそうもないことを仮定する場合の表現でしたが、 「仮定法過去完了」は、過去の事実に反することを仮定する場合に用いる表現です。その公式は、
If S + had + 過去分詞, S' + would ( might, could ) have + 過去分詞
となります。たとえば、さきほどの「仮定法過去」で使った例文の時間をずらすと、
「もしそのとき私があなただったとしたら、そんなことは言わなかっただろう」
となりますが、過去の実際の出来事(この場合は「私と違うあなたという人は、そんなことを言ってしまった」)とは
違うことを仮定しています。そこで「仮定法過去完了」の公式にあてはめてこうなります。
If I had been you then, I wounld not have said such a thing.
仮定法過去は if 節が過去形で、仮定法過去完了は if 節が過去完了形でした。 if
節ではない、主節(「帰結節」と呼んだりしますが)の方は、仮定法過去は「助動詞の過去形」を使い、
仮定法過去完了は、「助動詞の過去完了形」というものが存在しないので、「助動詞の過去形」+「完了形」という形
にすることで、助動詞の過去形よりも時制を一段古くしています。
「仮定法」もくじ
- 仮定法とは?
- 仮定法と直説法
- 仮定法過去
- 仮定法過去完了
- 仮定法過去と過去完了
- wish の仮定法
- as if の仮定法
- if の省略
- if 以外の条件
- 不定詞
- 分詞構文
- 前置詞(句)
- 主語・副詞句
- otherwise
- 仮定法を用いる慣用表現