動名詞と不定詞

   動名詞は動詞を「〜すること」というふうに名詞に変えるものですが、不定詞にも同じ用法があります。したがって、例えば「泳ぐこと」を英語で表すのに swimming と to swim の2つの方法がある、ということになります。
  そこで、動名詞と不定詞をどう使い分けるのかという問題が生じます。二つが全く同じように使えれば問題はないのですが、残念ながらそうではありません。
  この二つは、場合によって使い分け(ほぼ)同じだったり、使い分けたりしなければならないのです。
  例えば「私は泳ぐことが好きです」という文では、
 
  I like swimming.

と言っても、
 
  I like to swim
.
としても両者の意味はそれほど異なるわけではありません。
しかし「私は泳ぐことを楽しんだ」という内容だと、
 
  I enjoyed swimming.

は問題ないのですが、
 
  (×)I enjoyed to swim.(×)

とは言わないのです。
  このように、動名詞と不定詞(の名詞的用法)は意味は同じだが使い方が異なるという特徴があります。
  目的語に動名詞と不定詞の両方をとることができるのか、動名詞だけなのか、あるいは不定詞だけなのか、ということは個々の動詞によって異なります。
  それらの動詞のパターンは以下の4つにまとめられます。
 

(A) 目的語として動名詞のみをとる動詞。
(B) 目的語として不定詞のみをとる動詞。
(C) 動名詞と不定詞の両方とって意味が変わらない動詞。
(D) 動名詞と不定詞の両方をとるが、動名詞と不定詞とでは意味が異なってしまう動詞。

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