文型を決定する一組のSVとは

   ある文がどの文型であるかを判断する時に大切な考え方として、文型は「一組のS+V(+O+C)」が決める、というものがあります。
  英文の多くは「主語+動詞」がいくつか組み合わさってできているものですが、「主語+動詞」が2組以上であっても、文型の決定に関わる「主語+動詞」は、文の中心となる「たった一組の」「主語+動詞」なのです。この中心となる動詞を「述語動詞」と呼んで、文型の決定に関係のない他の動詞と区別することがあります。
例文を使いましょう。
  例えば、
  
The reason why I am sure she is innocent is that I was with her at that time.
彼女が無実だと私が確信している理由は私がその時彼女と一緒にいたからです。
  
という文では次の4組のS+Vがあります。
  
(1) The reason -----  is (that)
(2) I am (sure)
(3) she is (innnocent)
(4) I was (with)
  
  しかし、この文での「文の要素」でいう「主語」と「述語動詞」は、最も中心となっている一組の「主語」と「動詞」であって、それは 「主語」 reason、「動詞」( that の前の)isです。
   この文はそのS+Vを基本的骨組みとして成立しており、それ以外のS+Vはreasonを修飾 ( why 〜 innnocent ) したり、sureの内容を言っていたり ( she is innocent )、補語を作ったり (that I 〜 time) していますが、どれも土台に対しては「肉付け」の役割をしているに過ぎません。
  英語の文がわかるということは、何が土台で何が肉付けかという、その基本部分がわかるということを必然的に含みます。英語が苦手な人ほど、そこのところを曖昧にしている場合がありますので、文型を判断するにあたって、その土台となるS+Vをまず捉えるようにしてください。

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