There is 〜 構文は第一文型
第1文型の中でやや特殊なもので、There is 〜という文があります。これは「there is 構文」と一般に呼ばれるようですが、意味の方は「・・・に〜がある」「・・・に〜が存在する」という意味です。この文では文頭のthere は主語ではありません。thereは普通、「そこに」という意味を表しますが、この文においてはthere単独の意味はありません。またこの文のbe動詞は「〜です」ではなく、「〜があります」、「〜が存在します」という「存在」を意味しています。そしてbe動詞の次に来るもの、つまり「存在しているもの」が文全体の「主語」です。
文の最後に「主語がどこにあるのか」という場所の語句がほとんど示されます。
There are many UFOs in the east sky.
(東の空にたくさんのUFOがいます。)
この例文では主語は「存在しているもの」ですからUFOsです(主語の解釈をややおおらかにするとmany UFOsとすることもできます)。そして主語が複数形なのでbe動詞はareを使います。
語順はV+Sとなりますが文の要素はSとVしかないので第1文型です。
いわゆる「there is 〜 構文」は「There+V+S+『場所の語句』」という構造で第1文型に属する。
「文 型」もくじ
- 文型とは?
- 文型学習の目的
- 文の要素とは
- 修飾語とは
- 文型を決定する一組のSVとは
- 第1文型(S+V)とは
- there is 〜 構文は第1文型
- 第2文型(S+V+C)とは
- 第2文型をとる一般動詞
- 第2文型をとる一般動詞 「〜になる」
- 第2文型をとる一般動詞 「〜に思える」
- 第2文型をとる一般動詞 「〜のままである」
- 文型の多重性
- 第3文型(S+V+O)とは
- 自動詞と他動詞
- 目的語は常に名詞
- 第4文型(S+V+O+O)とは
- 第4文型から第3文型への転換とは
- 第4文型から第3文型への転換 to 型
- 第4文型から第3文型への転換 for 型
- 第4文型から第3文型への転換 of 型
- 第5文型(S+V+O+C)とは
- 第5文型 〜 make 型 〜
- 第5文型 〜 find 型 〜
- 第5文型 〜 see 型 〜
- 第5文型 〜 使役動詞 〜