現在時制の用法
現在時制が表す意味ですが、その言葉が示すように「現在」に関わることを意味しています。しかし、ちょっと話が複雑なのは「現在だけ」に当てはまるようなことは基本的には表さないということです。
「え?」と驚かれるかもしれませんが、現在時制についてはそう考えている方が「より正確」です。
では現在時制は何をあらわすのか???
それはね!
ヒ・ミ・ツ!
ではありません。
現在時制が表すのは、実は「現在を一部に含みながら、過去、さらには未来にも当てはまること」、言い換えれば「いつでも当てはまるようなこと」を表すのです。
それでは具体的に見ていきましょう。
現在時制が表す内容は一般的には以下のようにまとめられています。
現在の習慣的な行為・動作
She always reads a newspaper in the bathtub.
(彼女はいつも浴槽で新聞を読む。)
彼女の「習慣」ですから、今だけに当てはまることではありませんね。今を中心として過去、そしておそらく(習慣が変わるまでは)未来にも当てはまることだと言えると思います。
現在の(持続的な)状態
The old man lives in a very old Japanese house alone.
(その老人は非常に古い日本家屋に一人で住んでいる。)
「住んでいる」というのは習慣とは違うのでしょうが、習慣と共通する要素として、今を含みながら過去から未来へと一定の期間持続しそうである、という性質を持っていますね。
一般的事実・不変の真理
Oil floats on water.
(油は水に浮く。)
この例文は現在時制の説明によく使われるものです。「不変の真理」などと説明されています。油が水に浮くという事実も、以前からそうでしょうし、今もそうでしょうし、これからもずっとそうであろう、ということが断定できるので、「いつでも当てはまること」という意味では、「習慣」や「現在の状態」と同じです。
同じような意味で、
The earth goes around the sun.
(太陽は地球の周りを回る。)
というのもあります。
現在時制で少し「おや?」と思えるような用法としては、「未来の用法」があります。 現在時制なのに「未来」のことを言っている、というのは面白いと思いませんか。
- 現在時制 ~3単現の s の付け方~
- 現在時制の用法
- 「未来」を表す現在時制とは
- 「未来」を表す現在時制 ~予定~
- 現在時制 ~時や条件を表す副詞節中での未来形の代用~
- 時や条件を表す副詞節を導く接続詞の種類
- 現在形 「時や条件の副詞節中での未来形の代用」と間違えやすい if と when
- 時制とは
- 時制の種類
- 時制の難しさ (1)
- 時制の難しさ (2)
- 現在時制 ~基本形~
- 現在時制 ~3単現の s の付け方~
- 現在時制の用法
- 「未来」を表す現在時制とは
- 「未来」を表す現在時制 ~予定~
- 現在時制 ~時や条件を表す副詞節中での未来形の代用~
- 時や条件を表す副詞節を導く接続詞の種類
- 現在形 「時や条件の副詞節中での未来形の代用」と間違えやすい if と when
- 過去時制 ~基本形~
- 過去時制の用法
- 未来時制
- 未来時制 will と be going to の違い
- 進行時制
- 現在分詞 ~ ing の付け方 ~
- 現在進行時制
- 進行時制にしない動詞
- 「動作」か「状態」かは文脈次第
- 過去進行時制
- 未来進行時制
- 完了時制
- 現在完了時制
- 現在完了時制の用法
- 過去完了時制
- 過去完了時制 ~大過去の用法~
- 未来完了時制
- 未来完了時制の用法
- 完了進行時制
- 完了進行時制の用法