現在形 「時や条件の副詞節中での未来形の代用」と間違えやすい if と when
「時や条件を表す副詞節」の中では未来のことも現在形で代用します。
したがって、
(彼が夜帰宅するときには私は家にいない。)
という日本語を英語にすると、
I will not be at home when he comes back in the evening.
となります。comes のところは will come にはできません。
ところが、少し紛らわしい表現としてこのような英文があります。
I don't know when he will come back.
この文では、同じ when を使いながら、will come が用いられています。ここでは comes は不可です。
なぜ、こういうことが起きるかということですが、それは、後の文では、when は副詞節ではなく、名詞節として使われているからです。
名詞節については、節の種類 「名詞節」を参照してください。
後の文では when 以下は know の目的語になっています。また、when の意味も「~する時」ではなく、「いつ~するか」という意味です。この when は「接続詞」ではなく「疑問詞」です。
もう一つ、if についても注意すべき用法があります。
次の英文の訳はなんでしょうか。
I don't know if he will come.
「もし彼が来たら、私は知らない」
でしょうか。ちょっとヘンですね。何を知らないのかわからないので文として意味を成していません。
では、どういう意味かというと、
( 私は彼が来るかどうかを知らない。)
という意味になります。
if はどこに行ったのでしょうか。
実は、この文では if の意味は「もしも~」ではなく、「~かどうか」なのです。
if 節の種類も「副詞節」ではなく、( know の目的語になっているので、)「名詞節」です。
if なのですが、「条件」を表すわけでもなく「副詞節」でもないので、未来のことは普通の未来の表現で表すのです。
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- 現在時制 ~時や条件を表す副詞節中での未来形の代用~
- 時や条件を表す副詞節を導く接続詞の種類
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