受動態の作り方(命令文)
命令文を受動態にする、ということは大昔、大学入試で出題されるポイントの一つでした。
実際、それ以外ではあまり必要がない知識なのかもしれませんが、一応説明しておこうと思います。
Open the door.
(ドアを開けろ。)
という文を受動態にしてみます。
この文は命令文ですから主語は You が省略されていると考えます。で、動詞は open で、目的語が the door
です。普通の受動態の作り方であれば、目的語を主語に持ってきて、
The door ----
とするのですが、でも命令文ですから、動詞の原形で始めなければなりません。
困りました。
そこで、「the door が open されることが起きる『ようにさせなさい』」という表現を用います。
その鍵は「させる」という動詞を使うということです。
その動詞は let というものです。let は let + O + 原形動詞 という形で、「 O に 〜させる」という意味です。
それを命令文にし、さらに受け身の be + p.p という要素を加えて、結局、公式としては
命令文の受動態は Let + 目的語 + be + p.p
というものになります。
この公式にあてはまると、最初の文は、
Let the door be opened.
となります。
「受動態」もくじ
- 受動態とは?
- 受動態の基本
- 受動態の難しさ
- 受動態の形と種類
- 受動態の作り方(平叙文)
- 進行形の受動態
- 助動詞の受動態
- 第3文型の受動態
- 第4文型の受動態
- 第5文型の受動態
- 受動態の作り方(疑問文)
- Yes-No 疑問文
- 疑問詞が目的語の疑問文
- 疑問詞が主語の疑問文
- その他の疑問詞疑問文
- 受動態の作り方(目的語が節)
- 受動態の作り方(命令文)
- by が示されない場合
- by 以外を用いる場合
- 知覚動詞
- 使役動詞
- 動詞句の受動態
- 感情・心理の表現
- 動作と状態の受動態
- 経験受動態