受動態の作り方(命令文)

 命令文を受動態にする、ということは大昔、大学入試で出題されるポイントの一つでした。
 実際、それ以外ではあまり必要がない知識なのかもしれませんが、一応説明しておこうと思います。
 
  Open the door.
   (ドアを開けろ。)
 
という文を受動態にしてみます。
 この文は命令文ですから主語は You が省略されていると考えます。で、動詞は open で、目的語が the door です。普通の受動態の作り方であれば、目的語を主語に持ってきて、
 
  The door ----
 
とするのですが、でも命令文ですから、動詞の原形で始めなければなりません。
 
 困りました。
 
 そこで、「the door が open されることが起きる『ようにさせなさい』」という表現を用います。  その鍵は「させる」という動詞を使うということです。
 その動詞は let というものです。let は let + O + 原形動詞 という形で、「 O に 〜させる」という意味です。
 それを命令文にし、さらに受け身の be + p.p という要素を加えて、結局、公式としては

命令文の受動態は Let + 目的語 + be + p.p

 というものになります。
この公式にあてはまると、最初の文は、
 
  Let the door be opened.
 
 となります。

 

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